国産杉、桧の製品を利用する
当社では、少しでも多くの国産木材(森林資源)を使用していただけるようPRを行っております。特に、地元、四国(愛媛県、香川県、徳島県、高知県)で育った桧や杉を使った「四国産木材」を住宅、オフィス、レストランなど民間セクターの多くのプロジェクトで利用していただきたいと考えております。
四国の林業では、製材品を目的として育林、伐採されている生産林が多く、毎年、地産資源としてその蓄積量が増えています。現在、戦後植林され、保育されてきた多くの森林資源(特に杉、桧)がいつでも使用できるような状況になっています。近年、乾燥技術や集成技術の進化により、製材品は多用途の建材として、様々な建築に使用されるようになりました。
その中でも、当社が推奨するのが、住宅の骨組みプレカット製品(スケルトン)、及び、内外装建材(インフィル)です。
2. 内外装建材
・壁、天井、床など、内装建材に使う。
・クロスラミナーパネル(Jパネルなど)を構造用と兼用で使う。
・焼杉や塗装して耐候性を高めた外壁材として使う。
杉と桧の保育が盛んな四国の林業
現在、日本国内の人工育成林では、植栽後45年を超え、収穫に適した立木の数が5割を超えています。一方、5年以下の立木の割合は5%に満たないといった、少子高齢化といえるような森林の構成になっています。
人工育成林は、生産林とも呼ばれ、植林、保育、伐採のサイクルにより健全な状態に保つ必要があります。また、私たち人間の社会と同じように、林分と呼ばれる区分けされたエリアの中で樹齢構成が均一でない方が多様な生態系を育み、良質な材が育つといわれています。
伐採した丸太の用途は製材品、パルプ、チップなどですが、製材品以外は形を変え日用品、産業用材料、燃料など多様な資材となって私たちの生活や産業活動を支えています。